- 2025年11月1日
関節リウマチ患者さんのMCP関節障害に対しては人工指関節置換術(シリコンインプラント)を検討

関節リウマチ患者さんのMCP関節(中手指節関節)障害に対して、人工指関節置換術(シリコンインプラント)は検討される治療選択肢の一つです。
ただし、この治療法の選択には、患者さんの病状、年齢、活動レベル、他の治療歴など、複数の要因を考慮した上で、専門医による慎重な判断が必要です。
以下に主なポイントを挙げます。
- 適応症: シリコンインプラントによる人工関節置換術は、保存的治療(薬物療法、装具療法、リハビリテーションなど)で効果が得られず、日常生活に支障をきたす重度の疼痛や機能障害がある場合に検討されます。
- 目的: 主に関節の疼痛緩和、機能改善(特に指の整列と安定性)、整容性の回復を目的とします。
- 利点と欠点: シリコンインプラントは、比較的簡便な手術で可動域の確保が期待できる一方で、長期的な安定性や耐久性には限界があり、破損や弛緩(ゆるみ)のリスクも存在します。
- 他の選択肢: 病態によっては、関節固定術(関節を動かなくする手術)など、他の外科的治療がより適切である場合もあります。
関節リウマチによるMCP関節障害で悩んでいる場合は、リウマチ専門医に相談し、その後、手の外科専門医に相談し、自身の状態に最適な治療方針について十分な説明を受け治療法を決めていくのが一般的です。
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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