- 2025年11月1日
60歳以上に発症する関節リウマチ(EORA:Elderly-onset Rheumatoid Arthritis)についての解説

一般的な関節リウマチとは異なり、膝や肩などの大きな関節に急速に症状が出ることが多く、男性の患者が多い、炎症反応が高い、関節リウマチ因子の値が陰性になる傾向があるなどの特徴があります。
- 発症年齢:60歳以降
- 症状の出方:膝、肩、股関節などの大きな関節に、急激に痛みや腫れが生じることが多い
- 性別:一般的な関節リウマチよりも男性の比率が高い傾向がある
- 炎症反応:炎症反応が高いことが多い
- 検査所見:リウマチ因子や抗CCP抗体などの血清反応が陰性になる傾向がある
EORAと一般的な関節リウマチとの違いの図です。
| 項目 | EORA(高齢発症) | 一般的な関節リウマチ(若年発症) |
|---|---|---|
| 発症年齢 | 60歳以降 | 30〜50歳代が多い |
| 好発部位 | 主に大きな関節(膝、肩など) | 主に小さな関節(手や指など) |
| 性別 | 男性が多い傾向 | 女性が多い傾向 |
| 検査所見 | リウマチ因子、抗CCP抗体が陰性の傾向 | リウマチ因子、抗CCP抗体が陽性になることが多い |
EORAの治療法については別で解説します。
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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