- 2025年10月3日
関節リウマチ(RA)患者におけるアクテムラ減量に関するエビデンス

前回TNF阻害薬について話しました。今回はIL-6阻害薬であるアクテムラの減量に関するエビデンスです。
・TCZ単剤投与で寛解または低疾患活動性になったRA187症例にTCZを中止後に無治療経過観察
→52週後に寛解または低疾患活動性を維持できた割合は25/187(13.4%)だった。
・MTX+TCZにて寛解となった症例に対しTCZを中止し、MTX単剤で管理した場合
2例の報告あり
→52週後に寛解を維持できた割合はそれぞれ20/45(44%)、12/49(24.4%)であった。
・TCZ投与により寛解を3か月以上維持できた症例に対し、TCZ投与を4週毎から6週毎に延長した場合、
→54週後に寛解を維持できた割合は21/24(87.5%)であった。
→ΔmTSS≦0.5を満たした症例は21/22(95.4%)であった。
TCZ単剤投与において寛解または低疾患活動性症例を得られた症例にTCZをやめると再燃率が高く、投与間隔を延長すると多くの症例で寛解を維持でき、関節破壊の進行も抑制され続けることが示されています。
柏五味歯科内科クリニック
ホームページ