- 2025年10月11日
気管支拡張症の胸部レントゲン(X-p)写真
気管支拡張症のレントゲン写真はシルエットサインが陽性で、嚢胞性病変がある場合に疑えます。気管支の拡張や壁の肥厚が見える場合にも鑑別に挙げていきます。特徴を共有します。
気管支壁の肥厚:
気管支の壁が厚くなり、リング状や線状の影がよりはっきりと、あるいは不鮮明に見えます。
末梢気管支の視認化:
通常は描出されない末梢の気管支が、胸膜付近まで描出されることがあります。
シグネットリングサイン(指輪状陰影):
気管支の内部径が、それを取り囲む肺動脈の径よりも太く見える「指輪」のような陰影です。しかしシグネットリングサインと確信をもつことは困難です。

本レントゲンの特徴は、下降大動脈とシルエットサインが陽性で心臓裏に限局した嚢胞性病変が確認できるため気管支拡張症を疑います。
その場合は精査に進みます。CT所見です。

気管支拡張症がありました。その原因とすると抗酸菌・NTM・ABPA(アレルギー性肺アスペルギルス症)などが挙げられます。さらなる精査へ進むという順です。
柏五味歯科内科クリニック
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