• 2025年10月19日

高疾患活動性を有する関節リウマチ患者では先行Bio製剤から後続Bio製剤に切り替えるだけで効果あります

生物製剤を使用してもなかなか関節リウマチが良くならない患者さんがいます。そのような場合、どのように対応すればよいのかのエビデンスです。違うクラスの製剤にスイッチする、というのももちろん有効な手段になりますが、後続Bioに切り替える(患者さんの値段も安くなる!)だけで効果があることが示されていますので共有しておきます。

RCT

・治療開始12週後のACR50達成割合

→BS(バイオ後発品)群(n=1144)とRP(先行バイオ)群(n=1136)に有意差なし。

 RR=1.03、95%CI 0.93~1.13

・治療開始24週後のACR50達成割合

→BS群(n=2368)とRP群(n=2362)との間に有意差なし。

 RR=1.04、95%CI 0.98~1.10

・治療開始52週後のACR50達成割合

→BS群(n=1235)がRP群(n=1208)にわずかに有意差をもって成績がよかった。

 RR=1.10 、95%CI 1.02~1.19。

・治療開始24週までの重篤な副作用

→BS群(n=1764)とRP群(n=1763)との間に有意差なし。

 RR=0.84、95%CI 0.61~1.18

・同様に治療開始12週と52週においても両群有意差なし。

・ACR20達成割合、ACR70達成割合、boolean寛解達成割合、重篤な感染症発生割合、副作用のため薬剤中止割合に関しても12、24、52週で検討され、いずれも有意差なし。

以上より後発Bio製剤を先発製剤から切り替えることはエビデンス的にも金額的にも強い推奨となっています。当院では後発品に変更できますので、興味がある患者さんは遠慮なくお声がけください。

柏五味歯科内科クリニック

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