「2025年10月」の記事一覧

白色便と発熱：精査で寄生虫感染（胆汁性回虫症）であることが分かり、アルベンダゾール（エスカゾール🄬）で治療した症例です。

75歳男性。特記すべき既往なし。約3週間にわたる発熱、白色便、進行性の疝痛を伴う腹痛を訴えて救急外来を受診した。住居地域はコロンビア南西部の浄水にアクセスが…

特記すべき既往のない73歳女性。2日前から左側腹部痛が出現し受診した。バイタルはBT 38.5℃、身体所見において腹部圧痛がないことを含め特記すべき異常を認め…

8歳男児。特記すべき既往なし。2週間前から右下まぶたの腫脹が出現した。疼痛がないため経過がみられていたが、腫脹は悪化傾向のため、救急外来を受診した。身体所見と…

全身性強皮症におけるレイノー現象は、主に寒冷刺激が原因で、手足の指先が白くなったり紫になったりする、血流障害の一種です。治療法は、まず寒冷刺激を避け、指先を温め…

現在、全身性強皮症の根治的治療法はなく、症状を緩和するための対症療法が中心となります。その中でもどのような薬がどのように作用するのか、エビデンスは積み上げられて…

37歳初産婦女性。胴体、腕、脚に紅斑を伴う丘疹、結節、毛包性膿胞を認め、手のひらや足の裏には病変は認めなかった。（A：左腕、B：左腕拡大図）多形性妊娠発疹の…

関節リウマチの患者さんが整形外科手術を受ける際に生物製剤を中止するかどうかは、MTXとは異なり、定まった見解がありません。その大きな理由はランダム化試験がないこ…

29歳男性。2週間前から左側腹部痛が出現し、改善を認めないため救急外来を受診した。 6ヵ月前からHIVと非薬剤耐性の肺結核の診断を受けており、抗レトロウイルス薬…

17歳少年。特記すべき既往なし。 3週間前からめまい、頭痛、右足の脱力を訴え、救急外来を受診した。神経学的検査では右下腿MMT 4/5と低下していた。頭部C…

14歳少年。特記すべき既往なし。約1か月前から嘔吐を伴う頭痛を散発的に認めるため内科外来を受診した。身体所見では視力低下を認めたため眼科も受診。乳頭浮腫が著…