• 2026年3月8日

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心血管疾患の既往がない50〜64歳の男女約2万5千人を対象としたスウェーデンの大規模研究(SCAPIS)により、冠動脈CT血管造影(CCTA)リスクスコア(PCE)冠動脈石灰化スコア(CACS)心血管イベントを予測できることが示されました。

約7.8年の追跡調査の結果、CCTAで評価した「動脈硬化の広がり(SIS)」や「非石灰化プラークの存在」は、PCEとCACSを組み合わせた既存モデルの予測能力を有意に向上させました。具体的には、リスク再分類において13.3%の改善が認められ、特にイベントが発生した群の14.2%をより高いリスク群へ正しく再分類できました。50%以上の狭窄の有無は、このモデルにおいて独立したリスク予測因子にはなりませんでした。

本研究は、造影剤を使用するCCTAが、石灰化のみを測るCACSでは捉えきれない初期の動脈硬化病変を可視化し、一次予防における精密なリスク評価に寄与することを示唆しています。低リスク集団における検査の費用対効果や放射線曝露の影響については今後さらなる検証が必要ですが、高精度な予防戦略の構築に向けた重要なエビデンスとなります。

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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