- 2026年2月7日
外耳道内への蜘蛛の迷入:その対処方法
64歳女性。高血圧の既往がある。
4日間から左耳に異音が聞こえ、耳鼻科を受診。
始め何かが動いているような感覚が出現しだし、その後は絶え間なく続く鼓動音、クリック音、ガサガサ音が鳴りやまず、不眠症を引き起こしていた。
身体所見では小さなクモが左耳の外耳道内で動いているのが確認された。
クモの脱皮した外骨格も存在した。鼓膜は正常だった。

クモと外骨格は耳鏡を通じて配置された吸引カニューレを使用して除去された。
通常外耳道に大きなクモや昆虫がいる場合は、過度の動きやその後の耳の構造への損傷を防ぐために、除去前に動物を殺すため、リドカインまたはエタノールを点耳することが推奨されている。
ただし、鼓膜に穴が開いている場合は耳に液体を入れてはいけない。
クモと外骨格を除去後は患者の症状はすぐに消失した。
「外耳道内にクモが迷入した」原因は不明だった。
N Engl J Med 2023; 389:e35
DOI: 10.1056/NEJMicm2307942
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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