- 2026年2月10日
体重減少性無月経・神経性やせ症の管理
体重減少性無月経は、短期間(3〜6か月以内)に元の体重の15〜20%以上を失うことで、視床下部からのGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)分泌が障害され引き起こされます。これには摂食障害を伴う神経性やせ症と、過度なダイエットや運動によるものが含まれます。
管理の要点は以下の通りです。
第一に重症度評価です。BMI 17未満や標準体重の75%未満は専門医への紹介を検討すべき段階であり、特に標準体重の70%未満では緊急治療を要する可能性があります。
第二に体重回復の優先です。治療の原則は栄養改善と体重増加であり、標準体重の90%以上への回復を目標とします。
第三に不適切な月経誘導の回避です。低体重時(特に標準体重の70%未満)は、体力の消耗を防ぐため原則としてホルモン療法による月経誘導は行いません。
一方で、長期の低エストロゲン状態は骨量減少を招くため、定期的に骨量を測定し、必要に応じてホルモン療法を検討します。挙児希望時の排卵誘発は、全身状態が改善した(目安は標準体重の80%以上)後に行うべきです。神経性やせ症は死亡率が6〜20%に達する生命に関わる疾患であるため、産婦人科医や精神科医や心理士、栄養士らとチームを組み、多職種連携による包括的な管理を行うことが不可欠です。













柏五味歯科内科リウマチクリニック
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