- 2026年2月16日
小児喘息の管理のコツ 小児喘息ガイドライン2023をもとに解説
小児喘息は、気道の慢性炎症により、ゼーゼーという喘鳴や呼吸困難を繰り返す疾患です。診断では、典型的な症状の反復確認に加え、呼吸機能検査(スパイロメトリー)や呼気一酸化窒素(FeNO)測定などの客観的指標を組み合わせて評価します。
管理の最終目標は、症状がなく健常児と変わらない生活が送れる「良好なコントロール」の維持です。治療の主軸は「吸入ステロイド薬(ICS)」であり、気道の炎症を根底から抑えるために用いられます。急性増悪(発作)時には、短時間作用性β2刺激薬(SABA)の吸入などで迅速に対応しますが、意識障害や低酸素血症(SpO2低下)といった「Red Flags(危険な徴候)」がみられる場合は、直ちに入院施設への受診が必要です。
臨床上の重要な注意点として、ICSによる成長抑制への懸念が挙げられます。ガイドラインでは、漫然と高用量を継続せず、症状が安定した後は早期にステップダウンを行い、身長・体重をモニターしながら「最小有効量」で維持することを推奨しています。
また、薬物療法だけでなく、ダニ対策や禁煙といった室内環境整備を徹底することも不可欠です。JPACやACTなどの質問票を用いて状態を客観的に把握し、症状に応じた対応(アクションプラン)を事前に決めておくことで、患児と保護者が自信を持って管理できる体制を整えることが求められています。











柏五味歯科内科リウマチクリニック
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