- 2025年10月1日
関節リウマチ(RA)の治療において、生物製剤を単独で用いる場合はTNF阻害薬よりもIL-6阻害薬の方がよい

単独で用いる場合のエビデンスです。
・ADA vs TCZ
・ADA vs SAR
上記2つRCTの総合指数:
24週後のDAS28-ESR<2.6達成割合はRR=3.80、95%CI 2.62~5.51:TCZの方が有意差をもってよい
24週後のACR50達成割合はRR=1.61、95%CI 1.32~1.97:TCZの方が有意差をもってよい
HAQ-DI(≦0.5は機能的寛解)
24週でADA vs SARで比較:MD=-0.20、95%CI -0.34~-0.06:有意差をもってSARの方が低かった
重篤な有害事象は2つのRCTともにADAと有意差なかった(RR=0.98、95%CI 0.62~1.90)
薬剤中止についても有意さなかった(RR=1.00、95%CI 0.43~2.34)
上記より単剤で用いる場合は、①TCZ②TNF阻害薬≒ABTの順番で考えるのがよい、と考え治療を行っています。
柏五味歯科内科クリニック
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