• 2025年10月7日

関節リウマチ(RA)患者さんに使用されるJAK阻害薬(5種類:トファシチニブ(ゼルヤンツ🄬)、バリシチニブ(オルミエント🄬)、ペフィシチニブ(スマイラフ🄬)、ウパダシチニブ(リンヴォック🄬)、フィルゴチニブ(ジセレカ🄬))の説明

現在関節リウマチに使用できるJAK阻害薬はトファシチニブ(ゼルヤンツ🄬)、バリシチニブ(オルミエント🄬)、ペフィシチニブ(スマイラフ🄬)、ウパダシチニブ(リンヴォック🄬)、フィルゴチニブ(ジセレカ🄬)の5種類があります。

トファシチニブ(ゼルヤンツ🄬)は関節リウマチ治療薬として最初に発売されたJAK阻害薬なので、JAK阻害薬の中では最も豊富にエビデンスがあります。

バリシチニブ(オルミエント🄬)は円形脱毛症やCOVID19にも使用される製剤です。2mg製剤と4mg製剤があり、2mg製剤でも十分効果を示すことができます。個人的には「オルミエントがプロベネシドを併用する場合は効果を増強する」注意事項を逆手にとって患者さんの金銭的負担を減らす工夫ができる可能性がある薬と考えています。

ペフィシチニブ(スマイラフ🄬)はさまざまな経路を阻害するので、関節リウマチと確定診断がつかない、未分類関節炎など幅広い機序を想定して加療した方がよい疾患群に有効と考えています。

ウパダシチニブ(リンヴォック🄬)は乾癬性関節炎にも有効です。論文ベースではTNF阻害薬に優位性を示すことのできるJAK阻害薬であり、使い方次第で非常に有効な薬剤です。

フィルゴチニブ(ジセレカ🄬)はJAK阻害薬によくみられる帯状疱疹を起こすことが比較的少ないとされ、効果も十分あります。患者さんによる使い分けをしています。

柏五味歯科内科クリニック

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