- 2025年11月12日
日本における関節リウマチ診療の実態

日本全国で見ると、関節リウマチ(RA)に対し、何らかの抗リウマチ薬が使用される割合は95%となっています。
治療目標: 治療の主たる目標は、疾患活動性をコントロールし、関節の機能低下や変形の進行を抑制することで、長期的なQOL(生活の質)を最大限まで改善し、職場や家庭での生活を維持することです。
患者数と特徴: 日本国内の関節リウマチ患者数は約70万〜80万人と推定され、有病率は人口の約0.6%です。男女比は1:3.21と女性に多く、発症年齢の中心は現在60歳代となっています。
抗リウマチ薬の内訳は
MTX(メトトレキサート):63.4%
SASP(サラゾスルファピリジン):24.9%
BUC(ブシラミン):14.5%
Tac(タクロリムス):11.9%
IGU(イグラチモド):9.2%
となっています。
生物製剤(bDMARD)が使われる割合は
TNF阻害薬:14.4%
IL-6阻害薬:5.7%
ABT:3.9%
RAに対し整形外科的手術が行われる割合:約1%
RA患者の専門施設受診割合:5割、2割は専門施設→一般施設、3割は一般施設のみで管理されている。
RA患者に対する関節エコー実施率:17.6%。
RA患者に対する骨密度測定実施率:22.5%(80代(男女含む)でも3割程度。かなり見落とされている可能性ある)
当院では整形外科紹介も関節エコーも骨密度測定も行っております。
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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