- 2025年11月13日
関節型若年性特発性関節炎(JIA)患者さんの成人移行期における疾患活動性評価はDAS28よりもJADAS27の方が正確です。
関節型JIAでは頸椎や股関節などがしばしば罹患関節となり、RAとの差異がみられます。成人を担当しているリウマチ科医はDAS28の方が評価しやすいですが、JADAS-27の方が病勢を適切に反映することが分かっています。DAS28とJADAS-27では評価関節が異なります。

疾患関節の特徴や難病申請時の評価もJADAS27であることを考慮し、成人期においてもJADAS27を用いることが推奨されています。
エビデンスも一応共有しておきます。
・関節型JIA 4578名を対象とした黄疸研究において、JADAS27とCDAI、DAS28が比較検討され、各臨床パラメータやCHAQ(Childhood Health Assessment Questionnaire)との相関はJADAS27が最も相関していた。
・JAI患者97人を対象としIFXの有効性を検討したRCTにおいて、JADASはinactive diseaseの指標としてもDAS28、SDAI、CDAIよりも有意に陽性的中率が高かった。
柏五味歯科内科リウマチクリニック
ホームページ