- 2026年1月5日
心電図の読み方11 脚ブロックの解説(左脚ブロック+胸痛は心電図から判断してはいけない)
70歳男性。胸痛にて来院。

所見:Wide QRSであることがわかる。
→脚ブロックを考える。
■右脚ブロック:V1~V2に上に凸のwide QRS+ST低下

■左脚ブロック:V5~V6に上に凸の wideQRS+ST低下

今回の心電図は左脚ブロック。
「左脚ブロックでは心筋梗塞の心電図判断は困難」であることを忘れない。
(V1~3などQRSが下向きの時にはSTが上昇してしまうだから)
なので、他のものさし(前のECGやUCGや採血データ)も総合して判断する事が必要になる。
※ちなみに
左脚ブロックでも、QRSが下向きにも関わらず、STも低下している→これはおかしいこと=STEMIの可能性高い(循環器即座にCallしても合理性がある。)
左脚ブロックでも、QRSが上向きにも関わらず、STも上昇している→これもおかしいこと=STEMIの可能性が高い(循環器即座にCallしても合理性がある。)
左脚ブロックがあってQRSが下向きでもSTが5mmを越してST上昇ある→これもおかしい=STEMIの可能性高い(循環器即座にCallしても合理性がある。)
上記はSgarbossa’s Criteriaと言われ、循環器領域では有名。
本症例ならECG上からは左脚ブロックの影響の範囲内と考えてよいが、虚血否定は必ずUCGや採血で行う。
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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