• 2026年1月5日

心電図の読み方22 2束ブロックと3束ブロックの解説

84歳女性。転倒後の股関節痛→大腿骨頭部骨折の診断。手術目的に入院。入院時ECGにて異常を認めコンサルト。

所見:

QRS幅がwideな右脚ブロックパターン。

p波とQRSは繋がっている。

→これでは失神起こさない。

右脚ブロックはある。

右脚ブロック+失神を起こすパターンを考えておく

=「右脚ブロック+左脚前枝ブロック(2束ブロック)」もしくは「右脚ブロック+左脚前枝ブロック+左脚後枝ブロック(3束)」の2種類。

(通常右脚ブロックの次にブロックされるのは左脚前枝。さらにブロックされた場合は左脚後枝もブロックされる。)

2束ブロック(右脚ブロック+左脚前枝ブロック)パターン:右脚ブロックパターン+aVFのQRSが下に深い

3束ブロック(右脚ブロック+左脚ブロック)パターン:2束ブロック+1度房室ブロックパターン

→今回はaVFのQRSを確認すると、下に深いので、右脚ブロック+左脚前枝ブロック+失神のパターンの可能性は頭に入れておく。その場合は循環器でペースメーカ挿入適応。

そうこうしているうちに手術前に患者が失神したとのことで再度ECG施行。

所見:

p波とQRSのつながりが確認できない。Wide QRS。Ⅲ度房室ブロック&徐脈で失神が起きたと言える。

→手術前にペースメーカーを挿入。その後、手術。

例えば内科外来に「下肢痛」などで受診し、大腿骨頭骨折など診断し、整形コンサルトする際には「転倒の原因」に関しては一度「失神」の可能性を考慮し心電図を確認しておいた方が無難。

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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