• 2026年1月5日

心電図の読み方28 不整脈原性右室心筋症(ARVC:arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy dysplasia)の症例

16歳女性。失神発作

所見:PとQRSのつながりは問題なし。ⅡⅢaVfやV1~V5まで陰性T波が目立つ。

→この所見から失神しうる疾患ないか考えてみる。

ARVCならばありうるかもしれないことを考え付くという順番。

不整脈原性右室心筋症(ARVC:arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy dysplasia)

※ポイント:V1~V3に矢印で示すようにイプシロン波があり、V1~V3で陰性T波があることが定義。

失神するときはVTになり失神するので、モニターしVTが捕まればかなりARVCの可能性あがる。

家族歴も大事。UCGにて右室流出路拡張所見も特徴的。

 

家族歴の確認方法:

(J波症候群やブルガタは比較的新しい概念のため診断がつかずに亡くなっている可能性もあることを考慮)

→遺伝する心臓の病気を疑っています。肉親の心疾患の通院歴・入院歴を教えてください。心疾患に限らず、亡くなった家族がいれば死亡理由を教えてください。

→これくらい丁寧に聞いておいた方が漏れがない。

本症例「父親は自分が幼いころに事故で他界しています。事故原因は詳しくは分からず、なぜか亡くなってしまった」こんなエピソードの出方がある。ここから心疾患の突然死を疑う事が出来る。

→ARVC疑いで循環器内科コンサルト案件。ここまで考えてコンサルト出来れば相当デキるレジデントになれる。

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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