- 2026年1月6日
気管支結石症:石灰化物質(通常は縦隔リンパ節)が気管支に侵食
53歳女性。転移性肺腺癌加療中。
約3ヵ月前から進行性の息切れと咳嗽を認め、呼吸器内科受診。
原因検索目的にCT施行。肺癌はPR(partial remission)の評価だった。
一方以前のCT所見と比較し、石灰化した気管支下リンパ節が左主気管支に移動していることが確認された。
(左が15ヵ月前、真ん中が3ヵ月前、右が来院時)

「気管支結石症」と診断された。
気管支結石症は石灰化物質(通常は縦隔リンパ節)が気管支に侵食し、咳や呼吸困難、喀血、気管支結石の破片の喀出を引き起こす。
これらの石灰化リンパ節の最も一般的な原因は以前の肉芽腫性感染症であり、この患者が住んでいたアイオワ州ではヒストプラズマ症が一般的であるため、この患者はヒストプラズマ症であることが推定された。
治療として気管支鏡による除去が施行され、ホルミウムレーザーと鉗子を用いて気管支結石を破砕し除去された。

処置後患者の呼吸困難感と咳嗽は改善した。
6ヵ月のフォロー期間中には症状の再発はなかった。
N Engl J Med 2023; 389:e30
DOI: 10.1056/NEJMicm2206122
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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