- 2026年2月8日
乾癬性関節炎による米体炎症性腱鞘滑膜炎
74歳女性。乾癬性関節炎の病歴がありMTX+TNF阻害薬にて寛解を維持していた。
4年の年月をかけて左手の小指が腫脹し疼痛が悪化してきた。
診察所見としては主に左第5指MP~DIPにかけて発赤と腫脹を認め、手のひら全体に広がりを見せていた。
第5指は屈曲制限を認め、MP~PIPの間には圧痛の無い可動性のある皮下結節を認めた。

MRI・JUSが施行され、全ての屈筋腱における腱鞘滑膜炎が明らかとなった。
手根管開放と第5指屈筋腱滑膜切除術が施行される方針となった。
手根横靭帯の切開後、多数の「米粒(感染性または非感染性の慢性炎症の状況で関節内に形成される粒状粒子)」が手根管内に見られた。

第5指の腱鞘が切開されるとさらに多数の「米粒」を認めた。全て除去を行った。
微生物学的および分子学的検査では細菌・真菌・マイコバクテリアは否定的であった。
組織病理学的検査により、慢性炎症および線維性結節を伴う乳頭状滑膜過形成が示された。
最終診断は「乾癬性関節炎による米体炎症性腱鞘滑膜炎」と診断された。
経口GCによる治療が追加され、6週間後には症状は軽減した。
N Engl J Med 2022; 387:e14
DOI: 10.1056/NEJMicm2118312
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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