- 2026年2月19日
未分化肺癌に認めたトライプパーム:手のひらの皮膚が牛の胃のような見た目になる症状
59歳女性。特記すべき既往なし。
20本/日の喫煙歴がある。
5か月前から手のひらの皮膚の黒ずみを認め、皮膚科受診となった。
身体所見では手のひらと指の皮膚が肥厚し、指紋の隆起が目立っていた。
小指の短縮も見られたが、これは以前からだった。

このような手のひらの皮膚が牛の胃のような見た目になる症状は「トライプパーム」と呼ばれ癌の兆候として知られる。胸部CTが施行され右肺の上葉に腫瘤を認めた。
TBLB施行され、未分化癌の所見だった。
右上葉切除術が施行され、所属リンパ節への転移を伴う中分化型浸潤性肺腺癌と診断された。
術後5か月にわたる全身化学療法の完了後、悪性腫瘍再燃は認めていない。
皮膚は著明な軽快を認めている。

N Engl J Med 2022; 387:355
DOI: 10.1056/NEJMicm2104582
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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