- 2026年2月19日
咽後膿瘍:病歴大事(2週間前から咽頭痛、1週間前から嚥下時痛、息切れ、発熱)
26歳女性。再発性の扁桃腺炎歴をもつ。
2週間前から咽頭痛が出現し、1週間前からは嚥下時痛、息切れ、発熱を認めるようになったため受診。
身体検査では、中咽頭後部に顕著な腫脹を認めた。
採血所見は、WBC 19450(基準範囲 4000~10000)
頚部CTでは咽頭後方に6.2×3.4㎝の液体貯留を認め、気泡と造影縁を認めた。

「咽後膿瘍」と診断。
緊急に外科的ドレナージが行われ、広域抗菌薬投与が開始された。
液体培養ではFusobacterium necrophorum(フソバクテリウム・ネクロフォラム)が培養された。
「咽後膿瘍」は重度の敗血症、気道閉塞、縦隔への連続感染のリスクにより生命を脅かす可能性がある疾患。
臨床的に咽後膿瘍の疑いがある場合は、断面画像検査を実施する。
術後7日目までに症状は改善を認め、以降軽快傾向を示した。
N Engl J Med 2022; 387:260
DOI: 10.1056/NEJMicm2119678
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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