• 2026年2月28日

アナフィラキシーの重要要点:ガイドライン2022

アナフィラキシーは、急速に発症し死に至ることもある重篤な全身性の過敏反応です。主な診断基準は、皮膚・粘膜症状に加え、呼吸器、循環器、または重度の消化器症状を伴う場合や、既知のアレルゲン曝露後の急激な血圧低下などが挙げられます。

誘因は多岐にわたりますが、日本では食物(鶏卵、牛乳、小麦など)、医薬品(造影剤、抗生物質など)、昆虫(ハチ)が多く報告されています。特に喘息の合併やアドレナリンの使用遅延は、死亡リスクを高める危険因子です。症状は皮膚・粘膜症状が80〜90%の患者に現れるほか、呼吸器や循環器など複数の臓器に及ぶのが特徴です。

治療において最も重要なのは、アドレナリンの早期筋肉注射です。第一選択薬として、速やかに大腿前外側部に投与することが推奨されており、体位は原則として仰臥位を維持します。抗ヒスタミン薬やグルココルチコイドはあくまで第二選択薬であり、救命のためのアドレナリンの代わりにはなりません。

再発防止と長期管理のためには、原因の特定と回避に加え、アドレナリン自己注射薬(エピペン)の処方と適切な使い方の指導が不可欠です。また、学校や保育所などの社会的な場では、アレルギー疾患生活管理指導表の活用や緊急時の役割分担をあらかじめ決めておくなど、組織的な対応が重要です。

柏五味歯科内科リウマチクリニック

ホームページ