• 2026年3月1日

IgA腎症に対するアタシセプトの第3相試験

B細胞の生存と成熟に関与する2つのサイトカイン(BAFFとAPRIL)を阻害する新薬「アタシセプト(atacicept)」の第3相臨床試験(ORIGIN 3)の中間解析結果を報告しています。

IgA腎症患者をアタシセプト群(150mgを週1回皮下投与)とプラセボ群に割り付け、36週時点における24時間尿蛋白/クレアチニン比(UPCR)の変化を評価しました。

結果、36週時点でのUPCR減少率はアタシセプト群で45.7%糖鎖異常IgA1(Gd-IgA1)レベルは68.3%減少し、血尿の消失率も81.0%(プラセボ群は20.7%)と極めて良好な結果が得られました。

安全性に関しては、有害事象の多くが軽度から中等度でした。アタシセプト群では注射部位反応(19.2%)がプラセボ群(1.9%)より多く見られましたが、深刻な感染症や死亡例は報告されていません。

結論として、アタシセプトはIgA腎症の根本的な病態を標的とすることで、蛋白尿を有意かつ臨床的に意義のあるレベルで減少させることが示されました。腎機能の長期的な安定化をもたらす疾患修飾療法としての可能性を秘めています。

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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