- 2026年3月21日
中等度から重度のアトピー性皮膚炎に対するロカチンリマブの第3相試験の結果
中等症から重症のアトピー性皮膚炎に対する新しい治療薬として期待される、ロカチンリマブ(rocatinlimab)OX40受容体を標的とした生物学的製剤についてです。病原性T細胞を選択的に抑制・減少させることで免疫バランスを整える、という機序の生物学的製剤です。
世界19カ国で実施され、ステロイド外用薬や既存の全身療法で効果不十分な成人患者を対象に、ロカチンリマブを4週間ごとに皮下投与しました。24週時点の解析の結果、主要評価項目であるEASI-75(湿疹の重症度が75%以上改善)およびvIGA-AD 0/1(皮膚の寛解またはほぼ消失)の達成率において、プラセボ群に対し統計的に有意な改善が証明されました。特に300mg投与群では、EASI-75達成率が最大42%に達し、かゆみ(瘙痒)や皮膚の痛み、QOL(生活の質)も大幅に改善しました。
安全性も良好で、主な副作用は初回投与後に見られる一過性の発熱や悪寒、頭痛などの注射関連反応でしたが、その多くは軽度で継続投与に支障はありませんでした。ロカチンリマブは、これまでの治療で十分な効果が得られなかった難治性のアトピー性皮膚炎患者に対する、長期的な症状コントロールを可能にする新たな新薬として、今後の診療ガイドラインに大きな影響を与えることが期待されます。















柏五味歯科内科リウマチクリニック
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