- 2026年3月30日
脳梗塞の再発を防ぐための二次予防戦略:最新ガイドラインとエビデンスの要約
脳梗塞(虚血性脳卒中)二次予防を開始することが不可欠です。
予防戦略の核となるのは、薬物療法と生活習慣の修正です。非心原性の軽症脳梗塞や高リスクの一過性脳虚血発作(TIA)に対しては、発症後早期の21~30日間にわたるアスピリンとクロピドグレルの2剤併用抗血小板療法(DAPT)が、単剤療法よりも高い再発予防効果を示します。一方、心房細動を伴う症例では、出血リスクを抑えつつ脳梗塞を防ぐために、直接経口抗凝固薬(DOAC)が第一選択として推奨されています。
リスク管理において、高血圧の治療目標は一般に130/80 mmHg未満とされ、厳格な管理が再発率を低下させます。脂質管理では、高用量スタチンを用いてLDLコレステロール値を70 mg/dL未満に制御することが目標です。また、糖尿病患者では、脳卒中予防効果が期待できるGLP-1受容体作動薬の併用が検討されます。
生活習慣の改善も極めて重要です。野菜、果物、オリーブオイルを豊富に含む地中海食への変更や、完全な禁煙、週2回以上の適度な運動は、再発リスクを大幅に軽減します。頸動脈狭窄症がある場合には、外科的な内膜剥離術やステント留置術も考慮されます。脳梗塞後のQOL(生活の質)を維持するためには、これらの多角的なアプローチを早期に導入し、継続的にモニタリングすることが「バイブル」とも言える予防の鉄則です。















N Engl J Med. 2026;394(8):784-792. doi:10.1056/NEJMcp2415601
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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