• 2026年4月1日

筋強直性ジストロフィー1型に対する新薬「デルパシバート・エテデシラン」

筋強直性ジストロフィー1型(DM1)は神経筋疾患です。この異常によって毒性を持つメッセンジャーRNA(mRNA)が生成され、RNAスプライシングの調節不全(ミススプライシング)が生じることで、筋力の低下や筋肉の弛緩が遅れるミオトニア(筋強直)などの多様な症状を呈し、現在のところ根本的な治療法は存在しません。

今回の第1・2相臨床試験(MARINA試験)では、世界初の抗体オリゴヌクレオチド抱合体(AOC)デルパシバート・エテデシラン(del-desiran [AOC 1001])siRNAを結合させたもので、これまで困難とされてきた筋肉組織への効率的な薬剤送達を実現しています。

試験の結果、デルパシバート・エテデシラン投与群では、プラセボ群と比較して筋肉内のDMPK mRNAレベルが約37~46%減少しました。また、2mg/kg以上の用量でスプライシング異常の改善が認められ、探索的な評価項目では手を開く速さ握力10メートル歩行テストなど、患者の身体機能の改善を示唆するデータも得られています。

副作用については、多くが軽度から中等度(生検部位の痛み、頭痛、悪心など)でしたが、高用量群の1名において視床梗塞という重篤な有害事象が報告されています。本研究は、AOC技術が筋肉に薬剤を届け、DM1の根本的な原因に作用することを示した画期的なエビデンスであり、現在はさらなる長期的な有効性を検証する第3相試験(HARBOR試験)が進められていく経過の最中にいると記載されています。画期的な治療が出てきて患者さんが少しでも助かるとよいですよね。当院でも困っている人がいたら少しでも助けられるよう最新のエビデンスを勉強し続けます。柏市・我孫子市でお困りの方は柏五味歯科リウマチクリニックにご相談ください。自分が知っている知識はなんでも授けます。

N Engl J Med. 2026;394(8):763-772. doi:10.1056/NEJMoa2407326

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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