- 2026年4月3日
成人の肥満と重症感染症リスク:世界的な疾病負荷と免疫機能への影響
世界的に増加傾向にある成人の肥満が、単なる生活習慣病の枠を超え、感染症の重症化や死亡における重大なリスク因子であることが最新の研究で強調されています。フィンランドと英国の54万人以上を対象とした大規模な追跡調査の結果、肥満は細菌、ウイルス、真菌、寄生虫など多岐にわたる病原体による重症感染症リスクを、用量反応的に(BMIが高くなるほど段階的に)高めることが判明しました。
具体的には、BMI 30以上の肥満者は、標準体重の人に比べて重症感染症のリスクが1.7倍になり、BMI 40以上の「クラスIII肥満」では、入院や死亡のリスクが約3倍にまで跳ね上がります。疾患別では、皮膚・軟部組織感染症(蜂窩織炎など)やCOVID-19、尿路感染症などで特に顕著な関連が見られました。このリスク上昇の要因として、肥満による慢性的な低度炎症や高血糖、インスリン抵抗性が免疫細胞(T細胞、NK細胞、好中球など)の機能を低下させ、病原体に対する防御力を弱めてしまうという「免疫不全に近い状態」が生じていることが挙げられます。
本研究の推計によれば、世界における感染症死の約10件に1件(10.8%)が肥満に起因しており、パンデミック時にはその割合がさらに上昇しました。したがって、適切な体重管理は心血管疾患の予防だけでなく、感染症から命を守るための公衆衛生上の戦略的な介入としても極めて重要です。














Lancet. 2026;407(10521):951-962. doi:10.1016/S0140-6736(25)02474-2
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