- 2026年4月4日
尿が泡立つ原因は?腎臓病(FSGS)の可能性と受診の目安
【医師としての考え】
私は膠原病内科・総合内科を専門としていますが、日々の診療の中で「一つの専門だけでは患者さんを十分に診ることはできない」と感じています。
人体は一つにつながっており、腎臓・免疫・炎症は密接に関係しています。
そのため当院では、専門分野にとらわれず、幅広い医学知識をもとに「見逃さない医療」を大切にしています。「一つの臓器だけで判断しない」ことが早期発見につながると考えています。
今回は腎臓の病気である「FSGS」とその新しい治療について解説します。
【このような症状はありませんか?】
・尿が泡立つ
・健康診断で蛋白尿を指摘された
・足のむくみが気になる
・腎機能の異常を指摘された
このような場合、腎臓の病気(特にFSGSなど)の可能性があります。
【FSGSとは?】
FSGS(巣状分節性糸球体硬化症)は、腎臓の「糸球体」という部分が障害される病気です。
簡単にいうと、「尿にタンパクが漏れてしまう病気」です。
初期は症状が少ないことも多く、気づかないうちに進行してしまうことがあります。
【なぜ起こるのか?】
腎臓には「ポドサイト(たこ足細胞)」というフィルターの役割をする細胞があります。
この細胞が傷つくことで、本来は漏れないはずのタンパクが尿に出てしまいます。
【症状の特徴】
・尿の泡立ち(蛋白尿)
・むくみ
・腎機能の低下
初期は自覚症状が少ないことが多いです。
【放置するとどうなる?】
・腎機能が徐々に低下
・慢性腎臓病へ進行
・透析が必要になる可能性
早期の発見と対応が重要です
【新しい治療の可能性】
最近では、ポドサイトの働きに注目した新しい治療薬の研究が進んでいます。
今回ご紹介する研究では、 蛋白尿(尿中タンパク)が減少する効果が報告されています。
これは従来の治療では難しかった患者さんにとって、新しい選択肢になる可能性があります。
【専門的な内容について】
※ここからはやや専門的な内容です。




この研究では「ポドサイトの構造を安定させることで蛋白尿を減らす」ことが示されています。
【専門医の視点】
FSGSは比較的まれな疾患ですが、蛋白尿の原因として重要な疾患の一つです。
特に、治療に反応しにくいケースでは、新しい治療の可能性を検討することが重要になります。
【受診の目安】
以下の場合は受診をおすすめします:
・蛋白尿を指摘された
・尿の泡立ちが続いている
・むくみがある
「様子見で大丈夫か判断してほしい」というご相談でも問題ありません。
※特に「健康診断で指摘されたまま放置している方」は、一度確認することをおすすめします。
【当院でできること】
当院では、
・総合内科専門医としての全身評価
・膠原病・免疫異常の視点からの診断
・腎疾患の鑑別
を行っています。
単一の臓器ではなく、全身を見て判断します。
【まとめ】
・尿の泡立ちは重要なサイン
・FSGSは見逃されやすい腎臓病
・新しい治療の可能性が出てきている。
【最後に】
症状が軽くても、その背景に重要な病気が隠れていることがあります。
当院では、専門分野にとらわれず全身のバランスを踏まえて診療を行っています。
柏市を中心に我孫子市・印西市にお住まいの方など、気になる症状があれば、検査だけのご相談も可能です。「受診するほどか迷っている段階」でも構いません。
※本内容を医師向けに解説した記事はこちら
→https://kashiwa-gomi-shikanaika.com/blog/post-3056/
【ご相談について】
・尿検査だけ受けたい
・異常があるか確認したい
・様子を見ていいか知りたい
といった段階でも問題ありません。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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