- 2026年4月4日
めまい・ふらつき・ろれつが回らない方へ|脳梗塞の可能性と新しい治療について
【医師としての考え】
私は膠原病内科・総合内科を専門としていますが、日々の診療の中で「一つの専門だけでは患者さんを十分に診ることはできない」と感じています。
人体は一つにつながっており、脳・血管・免疫・代謝は密接に関係しています。
そのため当院では、専門分野にとらわれず、幅広い医学知識をもとに「見逃さない医療」を大切にしています。
今回は脳梗塞の中でも特に重症となりやすい「脳底動脈閉塞」とその治療について解説します。
【このような症状はありませんか?】
・突然のめまい、ふらつき
・ろれつが回らない
・手足の動かしにくさ
・強い眠気や意識がぼんやりする
このような症状がある場合、脳梗塞の可能性があります。
【脳底動脈閉塞とは?】
脳底動脈閉塞は、脳の重要な部分に血液を送る血管が詰まる病気です。
命に関わる重症の脳梗塞の一つです。
【なぜ危険なのか?】
脳の「生命維持に関わる部分」が障害されるため、
・意識障害
・呼吸の異常
・重い後遺症
を引き起こす可能性があります。早期対応が極めて重要です。
【治療は時間との勝負】
脳梗塞は、「できるだけ早く血流を再開させること」が最も重要です。
従来は、カテーテルで血栓を取り除く治療(血栓回収)が行われてきましたが、すぐに対応できる施設が限られるという課題がありました。
【新しい治療の可能性】
最近の研究では、点滴で血栓を溶かす薬(テネクテプラーゼ)により、回復する可能性が高まることが示されています。

このデータは「従来より回復する人が増えた(良好な回復:38%(従来治療29%)が増えた)」ことを示しています。
【安全性について】
出血などの副作用についても大きな差はなく、比較的安全に使用できる可能性が示されています。

「危険性が大きく増えるわけではない」ことが確認されています。
【この治療の重要なポイント】
・点滴で投与できる
・特別な設備がなくても開始可能
・早期治療につながる
「すぐに治療を開始できる」ことが大きな利点です。

【受診の目安(非常に重要)】
以下の症状があれば、すぐに医療機関を受診してください(救急要請を含めて検討)
・ろれつが回らない
・手足が動かない
・意識がおかしい
・強いめまいが突然出た
※様子を見るのは危険です。
【当院での対応】
脳梗塞が疑われる場合は、速やかに専門医療機関と連携し、適切な対応を行います。
【まとめ】
・脳底動脈閉塞は重症の脳梗塞
・時間との勝負
・新しい治療で救える可能性が広がっている
【最後に】
脳梗塞は「早く気づくこと」が何より重要です。
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、全身の状態を踏まえた評価を行っています。
判断に迷う場合も含めて、お気軽にご相談ください。
少しでも異常を感じた場合は、迷わず医療機関へご相談ください。
特に急な症状の場合は、救急要請(119)も検討してください。
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