リウマチのお薬（サラゾスルファピリジン：SASP）

関節リウマチ（RA）ではキードラッグであるメソトレキセート（MTX）の効果が乏しければ、その他の薬を使っていきます。

その中で今回はサラゾスルファピリジン（SASP）の使用根拠の解説を行います。

・MTX単独で効果不十分なRA患者において、MTX単独とMTX+SASPのRCTはない。

そこで、2016年にCochrane systematic reviewのネットワークメタ解析で比較検討されました。

ACR50をゴールにし、達成割合をアウトカムとした解析ではMTXと有意差は認めませんでした。

（OR 2.5  95%CI 0.49-13.76）

ACR50をゴールにし、MTX+SASP+ヒドロクロロキン（HCQ）の三剤併用群とMTX単剤では有意差ありました（OR 10.51　95％CI 4.46-30.81）。

※HCQのRAに対する使用は日本では保険適応外です。