• 2025年11月28日

単純ヘルペス樹状角膜炎:深層前層板角膜移植術(部分厚角膜移植)術後症例です。

38歳男性。2週間前から流涙、羞明、左眼の視力低下を認め、眼科を受診した。

発症の2年前、進行性円錐角膜を治療するため、左眼に深層前層板角膜移植術(部分厚角膜移植)を受けていた。

来院時の左眼の矯正視力は0.25だった。その後細隙灯検査により角膜充血と分枝上皮潰瘍(角膜移植片の影響)が明らかになった。コバルトブルーフィルターを通した照明下で観察された角膜のフルオレセイン染色(下画像)により樹状潰瘍が視覚化された。

以上より「単純ヘルペス樹状角膜炎」と診断された。

単純ヘルペス感染症の眼科領域感染では、角膜炎が最も一般的な形態である。

診断は通常病歴と検査所見に基づいて行われる。

単純ヘルペス角膜炎は角膜移植のリスクである。

治療としては局所用3%アシクロビル軟膏を1日5回塗布とされた。

10日後のフォローアップ外来では症状は軽減し、角膜移植片の完全治癒が確認された。矯正視力は0.8まで回復したことが確認された。

N Engl J Med 2023; 389:e26

DOI: 10.1056/NEJMicm2302973

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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