• 2025年11月28日

慢性好酸球性肺炎(CEP):wheezeと区域性(末梢有意・上葉有意)、好酸球上昇から疑います。

54歳女性。既往に気管支喘息とアレルギー性鼻炎がある。

3ヵ月にわたる湿性咳嗽と呼吸困難を認め救急外来受診となった。

発熱と悪寒、寝汗、体重減少(9㎏)を伴っていた。

内服薬はモンテルカスト、セチリジン(ジルテック🄬:第2世代抗ヒスタミン薬)、サルブタモールの頓用吸入で直近は管理されていた。

喫煙歴はなく、最近は旅行に行ったということもなかった。

身体所見としては呼気時にwheezeを聴取し、全肺野にcoarse crackleを聴取した。その他有意所見は認めなかった。

採血検査ではEos 5240(参照範囲40~360)であった。

胸部Xpでは両側末梢に浸潤影を認めた(A)

胸部CTでは上葉末梢有意に浸潤影が示され、下肺背側は保たれていた(B)

特殊採血の結果が到着し、アスペルギルスIgE陰性、コクシジオイドIgE陰性、ANCA陰性であった。

気管支肺胞洗浄施行し、細胞数の好酸球は74%(基準値<2%)であり、培養検査は陰性であった。

身体所見と区域性(末梢有意・上葉有意)がはっきりしているところから「慢性好酸球性肺炎(CEP)」と診断された。

PSL内服が開始され、17日目には症状は完全消失した。X-pでも肺浸潤影の改善が確認された。

PSL漸減され計5か月内服となったが、それ以降の再燃は認めなかった。

N Engl J Med 2023; 389:1220

DOI: 10.1056/NEJMicm2216444

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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