• 2025年11月30日

舟状靭帯の断裂:背側掌側を押すと、痛みを伴い「カタカタ」と音が発生

34歳男性。手をのばして転倒し、その後左手首の痛みが5ヵ月続いているため整形外科を受診した。

身体所見としては舟状骨関節腔(下記参照;ちなみに手根骨の覚え方として自分は「豆さん月船大小ありあり」と覚えています/豆状骨は尺骨の遠位に誰でも触れます、そこからスタートして「くるっと回る」イメージです)

背側掌側を押すと、痛みを伴い「カタカタ」と音が発生し、舟状骨の動揺性が認められた。

これはワトソンテストとも言われる。

舟状骨を手関節内で安定させている舟状靭帯の損傷が示唆された。

手関節MRIが施行され舟状靭帯の断裂が確認された。

麻酔下に舟状骨移動テストが施行され、手首が尺骨から橈骨方向に移動したとき舟状骨に対する掌側の圧力により舟状骨の背側亜脱臼が確認された(A、B)。

靭帯断裂に対して靭帯再建術が施行され、18か月後のフォローアップでは舟状骨移動は完全に認めず、疼痛の無い正常な手首の機能が取り戻されていることが確認された。

N Engl J Med 2022; 387:e46

DOI: 10.1056/NEJMicm2202238

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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