- 2025年12月19日
- 2025年12月21日
ハンセン病:らい菌複合体によって引き起こされる皮膚と神経の慢性感染症
40歳男性。約1年前から耳たぶに腫脹が出現し、特に痛みはなかったため放置していたが、悪化傾向にあるため皮膚科外来を受診した。鼻詰まりや断続的な鼻血があるとのことであった。
身体所見としては両耳の耳輪に沿って、痛みの無い硬化した連続した小結節が観察された。

両側の大耳介神経の肥厚も観察された。

また前腕と脚の斑状の感覚喪失も確認された。
耳たぶの病変を病理提出し観察すると、無数の抗酸菌が観察された。

「ハンセン病」と診断された。
ハンセン病はらい菌複合体によって引き起こされる皮膚と神経の慢性感染症。
この患者で観察されたようにらい腫性ハンセン病患者はびまん性の皮膚病変を呈し、さらには鼻粘膜へ浸潤していくことがよくある。
12か月にわたる多剤併用療法が予定されたが、患者は2か月後には症状改善をもって現れなくなった。
N Engl J Med 2022; 387:1217
DOI: 10.1056/NEJMicm2202533
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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