- 2026年1月28日
皮下気腫の最重症症例:胸腔ドレーンを挿入することで著効することがある
75歳男性。COPDが既往にある。
COPDに対し、VATS(ビデオ補助胸腔鏡手術)にて右上葉の肺容積縮小術を受けた。
術後、右肺尖部気胸と皮下浮腫が合併症として発症した。
皮下浮腫は徐々に悪化し、骨盤から顔面まで広がった。
吸気性喘鳴も出現するようになり、ICUに移動となった。
ICU入出時は目が開けられないほど、顔面腫脹を認め、首と胸の腫脹も見られていた。

24ゲージの胸腔ドレーンを挿入し、皮下気腫は2時間で大幅に減少し(B)、5日後には解消した(C)

右肺尖部気胸はドレナージにより自然治癒した。
皮下気腫は通常自然に治癒するが、重度の場合は気道閉塞に至る場合もある。
推奨される確立された治療法は無いが、自然治癒しない場合、本症例のように胸腔ドレーンを挿入することが著効することがある。
経過良好にて胸腔ドレーンを抜去後、1週間で、患者は全身状態良好のもと、退院することができた。
N Engl J Med 2022; 387:e18
DOI: 10.1056/NEJMicm2200611
柏五味歯科内科リウマチクリニック
ホームページ