- 2026年2月10日
小児内服抗菌薬適正使用のためのてびき
感冒やクループ症候群、急性細気管支炎などのウイルス性疾患に対しては、細菌感染症の合併予防を目的とした抗菌薬投与は推奨されないことを基本原則としています。急性下痢症も多くがウイルス起因であり、抗菌薬よりも脱水の評価と経口補水療法が優先されます。
抗菌薬が必要な主な疾患と第一選択薬は以下の通りです:
• 溶連菌性咽頭炎・急性中耳炎・細菌性肺炎:原則としてアモキシシリン(ペニシリン系)を使用します。
• マイコプラズマ肺炎・百日咳:クラリスロマイシン等のマクロライド系が検討されます。
• 伝染性膿痂疹・尿路感染症:セファレキシン(第1世代セフェム系)が推奨されます。
特に重要な点として、第3世代セフェム系抗菌薬(メイアクト、フロモックス等)を推奨しない理由が3点挙げられています:
1. 腸管吸収が半分以下(14〜40%程度)と非常に悪い。
2. 広域抗菌薬であるため、耐性菌を増加させる。
3. ピボキシル基を有するため、小児において低血糖や脳症を招く二次性低カルニチン血症の懸念がある。
また、診療に際しては「Red Flag(危険な徴候)」への注意が不可欠です。急激な全身状態の悪化、呼吸困難、経口補水不能、高度の脱水などが認められる場合は、速やかに入院施設へ紹介する必要があります。抗菌薬の適正使用とは、単に薬を減らすことではなく、「必要な患者に適正な量を必要な期間、投与すること」と定義されています。















柏五味歯科内科リウマチクリニック
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