- 2026年2月26日
耳嚢破壊骨折:感音性難聴、顔面神経麻痺、脳脊髄液漏出のハイリスク。2mの高さから転落症例。
46歳男性。約2mの高さのトラックから後方に転落し、耳鳴りやめまいが治まらないため救急搬送された。
身体検査では右後頭部に斑状出血と左眼振が観察された。
Rinne(リンネ)検査とWeber(ウェーバー)検査の結果から右耳に感音性難聴があることが疑われた。
頭部CT画像では後頭部骨折と耳嚢(内耳構造を取り囲む骨)を通じた右側頭部骨折が明らかになり、その結果、迷路内(A)および蝸牛内(B)の空気の異常が生じていた。

軽度のくも膜下出血も認めた。
耳嚢を破壊する側頭骨骨折の場合は、緊急の耳鼻科的検査が必要になる。
「耳嚢破壊骨折」は感音性難聴、顔面神経麻痺、脳脊髄液漏出のハイリスクになる。
本症例では耳漏、血鼓膜、脳脊髄液の漏出、脳神経の異常は認めなかった。
患者はGC療法を受け、漸減された。6か月後にも持続的な感音性難聴が残存したため、外科的介入が提案されたが、患者は希望されなかった。
N Engl J Med 2022; 387:e4
DOI: 10.1056/NEJMicm2117441
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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