- 2026年3月15日
中咽頭癌と陽子線治療
中咽頭癌の放射線治療において、最新の陽子線治療(IMPT)が、従来の標準治療である強度変調放射線治療(IMRT)と比較して、高い有効性と副作用の軽減を両立することが第3相国際共同治験で証明されました。
この試験は、ステージIII〜IVの中咽頭がん患者440名を対象とした世界初の直接比較研究です。主要評価項目である無増悪生存率(PFS)非劣性(同等以上の効果)が示されました。さらに、5年全生存率ではIMRTの81.0%に対し、陽子線群では90.9%と有意な改善が認められています。
特筆すべきは、深刻な副作用(毒性)口腔乾燥(ドライマウス)、嚥下障害のリスクを有意に低減した点です。特に、治療後の生活の質に直結する胃瘻(経管栄養チューブ)への依存率は、IMRTの40.2%に対し、陽子線群では26.8%まで抑えられました。
この結果により、陽子線治療は中咽頭癌における新たな標準治療(Standard of Care)となる可能性が示されました。











Lancet 2026; 407: 174–84
柏五味歯科内科リウマチクリニック
ホームページ