- 2025年11月25日
非専門医でも診る必要のあるRA⑥ MTX処方と妊娠・授乳時の対応

1. MTX処方中の妊娠・授乳
- 妊娠: MTXは催奇形性(胎児の中枢神経障害、頭蓋骨異常、四肢の成長障害などのリスク)が高いため、妊娠中には投与できません。
- 服用中は厳重な避妊が必要です。
- 授乳: MTXは母乳中にわずかに移行するため、授乳中は禁忌です。
2. 妊娠を希望する場合の対応
- 中止時期(女性): 妊娠を計画する場合、少なくとも妊娠計画の3ヶ月前にはMTXの投与を中止します。
- 中止時期(男性): 男性患者の場合は、MTXの投与中においても奇形児が生まれる可能性は増加しておらず、MTX投与により妊娠を避ける理由には該当しないとされています。
- 事前の相談: 妊娠を希望する際は、必ず主治医に事前に相談し、妊娠が可能な状態(病状が安定しており、MTX以外の安全な薬剤への変更や中止が可能か)であることを確認する必要があります。
3. 患者への説明事項
MTXの処方にあたっては、以下の点を患者に十分に説明し、理解を得ることが不可欠です。
- 服用方法(週1回の特定日に服用すること)
- 主な副作用(骨髄抑制、間質性肺炎、肝機能障害、口内炎など)の初期症状と対処法
- 妊娠に対するリスクと、服用期間中および中止後の一定期間は厳重な避妊が必要であること
- 妊娠を希望する、あるいは疑う場合は、すぐに医師に連絡すること
これらの対応は、患者の安全と胎児の健やかな成長のために極めて重要です。日本リウマチ学会からも患者向けの手引きが提供されているため、それらも活用して多職種連携で患者教育を行うことが推奨されます。
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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