- 2025年11月28日
非専門医でも診る必要のあるRA⑧ MTXの禁忌と注意患者

リウマチ専門医はメソトレキサート(MTX)が使い慣れていますが、非専門医がMTXを用いる上で注意しなくてはならない事項として禁忌事項と使用注意患者がいるということがあります。
■MTXの禁忌患者
・妊婦・授乳婦:胎児への影響や母乳への移行のリスクがあるため。
・MTXに対してアレルギー(初回は投与してみないとアレルギーがあるかどうかは分からない)
・骨髄抑制患者:骨髄抑制を増悪させるおそれがあるため
・慢性肝疾患患者(肝硬変含む):肝機能障害を増悪させるおそれがあるため
・腎障害患者:MTXは主に腎臓から排泄されるため、腎機能が低下していると体内に薬が蓄積し、副作用のリスクが非常に高まります(一般的にeGFRが30mL/min/1.73㎡未満の場合禁忌)
・胸水や腹水のある患者:MTXが貯留し毒性増強します
・活動性結核:播種を起こしたり結核が治癒しません。
■MTX注意患者
・間質性肺炎/肺線維症などの肺障害のある患者:禁忌ではないですが、間質性肺疾患自体がMTXの重大な副作用の一つであり、特に注意が必要です。
・アルコール常飲者:作用増強し副作用が強く出ます
・B、C型肝炎ウイルスキャリア患者:定期的なモニターが必須になります
・高齢者:腎機能や筋肉量の低下を反映して血清クレアチニン値が低値となる場合があるため、腎機能評価に際しては推定GFR値なども参考に慎重に判断します。
柏五味歯科内科リウマチクリニック
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