• 2025年12月1日

特発性骨格過骨症(脊椎靭帯骨化症の非炎症性疾患):骨棘の外科的切除術推奨。

70歳男性。

6か月前から固体や液体を飲み込むのが徐々に困難になり、誤嚥が頻繁に起こるため内科受診となった。

身体所見では、肺野にcoarse crackleを聴取し、首と背中の可動域は低下していた。

嚥下機能評価が行われ、ファイバーでは下咽頭の圧迫所見と谷間への液体貯留が示され、誤嚥の原因と考えられた。

下咽頭の圧迫所見の精査が施行され、脊椎CTでは、椎体の前外側表面の広範な過骨症が示された(*)

「特発性骨格過骨症(脊椎靭帯骨化症の非炎症性疾患)」による中咽頭嚥下障害と診断された。

骨棘の外科的切除術が推奨されたが、患者は拒否した。

その後も複数回誤嚥性肺炎を繰り返し、胃瘻造設され、経腸栄養を受けている。

N Engl J Med 2022; 387:e39

DOI: 10.1056/NEJMicm2202181

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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