• 2025年12月22日

ジャックストーン結石:膀胱内シュウ酸Ca二水和物結石

70歳男性。血尿と排尿障害・夜間頻尿が出現し、泌尿器科外来受診となった。

既往に再発性の尿路感染症と前立腺肥大症があるが前立腺肥大に対する内服加療は拒否していた。

ここ3ヵ月で排尿障害、夜間頻用、尿意切迫感が悪化し、タムスロシン(選択的α1A遮断薬)とフィナステリド(5α還元酵素Ⅱ型阻害薬)の投与が開始されていた。

その中で、血尿の出現と排尿障害・夜間頻尿の悪化があったため泌尿器科外来受診となった。

身体所見では、恥骨上領域での圧痛を認め、直腸診では前立腺肥大を認めた。

尿検査では膿尿、血尿、細菌尿を認めた。

尿培養ではESBL産生E-coliを認めた。

エルタペネム(経口カルバペネム系抗菌薬)が処方され治癒した。

精査過程で腹部エコーでは膀胱後壁に膀胱憩室と同部位に高エコー領域を認め膀胱結石を認めた。

腹部X-p施行され、骨盤内に大きな不規則形状の透過性低下領域が確認された。

経尿道的前立腺核摘出術(TUEB)が施行され、前立腺核と、最大径5cmの結石が膀胱から除去された。

おもちゃのジャックにちなんで、「ジャックストーン結石」とも言われている。

ジャックストーン結石は通常尿のうっ滞が原因で膀胱にシュウ酸Ca二水和物が沈殿することで形成される。

術後1か月の時点で患者の症状は軽減している。

N Engl J Med 2022; 387:1123

DOI: 10.1056/NEJMicm2119095

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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