• 2025年12月25日

全身性強皮症と診断するために除外する疾患④ 糖尿病性浮腫性硬化症

糖尿病性浮腫性硬化症(Diabetic Scleredema)は、糖尿病が悪化し、特に首から背中、肩、腕にかけて皮膚がむくんで厚く硬くなる稀な皮膚合併症。

皮膚が指で押しても跡が残らず、慢性化しやすく難治性。

肥満のある成人糖尿病患者に多く、血糖コントロール不良や他の合併症(網膜症、腎症など)を伴うことが多いため、早期発見と血糖管理が重要。

 

■症状と特徴

部位:主に首(項部)、背中(上背部)、肩、上腕など、上半身に発生。

見た目:皮膚が厚く、硬くなり、浮腫状。圧痕を残さないのが特徴。

経過:一度発症すると、血糖コントロールが改善しても治りにくい(難治性)傾向がある。

原因:長期の高血糖状態やそれに伴う肥満が主な原因。

メカニズム:真皮のコラーゲン線維の増生や、酸性ムコ多糖の沈着が関与。

関連する状態

糖尿病性浮腫性硬化症が見られる場合、網膜症、腎症、神経障害、心血管障害などの他の糖尿病合併症を併発している頻度が高い。

診断と治療

診断:皮膚の症状と、皮膚生検(組織検査)で特徴的な所見を確認。

治療:根本治療としては血糖値の厳格な管理、合併症(腎症や神経障害)の管理。。

皮膚病変への対応:光線療法(紫外線治療)、免疫抑制剤の使用が検討されることもある。 

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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