• 2025年10月31日

二期梅毒の扁平コンジローマ:閲覧注意です

17歳女性。1ヵ月前から掻痒性性器病変を訴えて性感染症科を受診した。

発症3ヵ月前、複数の男性パートナーと無防備で性交を行っていた。

これまで性感染症の既往は彼女にない。

来院時バイタルは正常。

身体所見としては外陰部と内腿上部に複数の滑らかな灰白色の丘疹とプラークが認められた。

TP抗原陽性、RPR力価は16倍であることが分かった。

「二期梅毒の扁平コンジローマ」と診断した。

大腿コンジロームは感染性の高い皮膚病変であり、典型的には間擦性の高い部位や粘膜に発生し、尖圭コンジローム(性器いぼ)と混同される場合がある。

大腿コンジロームの方が、尖圭コンジロームよりもなめらかで湿った外観をしている。

PCG筋注による治療が開始され、コンドーム使用の重要性についてのカウンセリングが行われた。

HIVを含む他の感染症は陰性だった。

1か月後にフォローアップ時には病変は消失しており、RPR力価は8倍まで低下していた。

N Engl J Med 2023; 388:e3

DOI: 10.1056/NEJMicm2207538

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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