• 2026年2月28日

HIV罹患患者に認めたサル痘の一例:PCRで確定診断。閲覧注意。

31歳男性。HIVに罹患しているが、疾患コントロールは良好である。

1週間前から無痛性の性器発疹が出現し、2日前から発熱と咽頭痛が出現し内科外来受診となった。

3週間前に新しい男性パートナーとコンドームを使用せず性交をしていた病歴があった。

身体検査では右鼠径部に発疹を認め、同部位は痛みを伴うリンパ節腫脹が観察された(A)。

陰茎には2つの潰瘍性病変と嚢胞が見られた(B)

梅毒、クラミジア、淋菌の検査が施行されたが、いずれも陰性だった。

陰部リンパ肉芽腫および下疳の可能性に対して抗菌薬加療が開始された。

5日後、顔と手に水疱嚢胞性病変が出現し再度内科外来受診となった。

生殖器と手の病変から採取したサル痘PCRが陽性となった。

「サル痘」の古典的症状は発熱・リンパ節腫脹・筋肉痛が生じその後に身体のどの部分にも発疹が現れて、膿胞や水疱を形成し、最終的には痂皮となり自然に治癒することが一般的だが、2022年から流行しているサル痘は発疹(その種類は問わない)が発熱などの全身症状よりも先に見られることや、発疹が口腔や会陰部や肛門周囲に集中している(肛門痛、排便時の痛みや下血などの直腸炎の症状がみられる)ことが異なっている。

経過観察にて患者の病変は自然軽快した。

N Engl J Med 2022; 387:66

DOI: 10.1056/NEJMicm2206893

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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