• 2026年3月1日

薬剤溶出性ステント留置後の心房細動患者における抗血栓療法

ADAPT AF-DES試験は、薬物溶出性ステント(DES)留置から1年以上経過した心房細動患者を対象に、NOAC(非ビタミンK阻害経口抗凝固薬)単独療法の有効性と安全性を、NOACとクロピドグレルの併用療法と比較検証した多施設共同試験です。

主要評価項目(全死亡、心筋梗塞、ステント血栓症、脳卒中、全身性塞栓症、および出血事象の複合)の12か月時点における発生率は、単独療法群で9.6%併用療法群で17.2%非劣性かつ優越性を示しました(ハザード比0.54)。

特に安全性において、主要または臨床的に重要な出血事象は単独療法群(5.2%)で併用療法群(13.2%)より有意に低く抑えられました。一方で、心血管死や脳卒中などの虚血性イベントの発生率は両群間で同程度でした。

結論として、DES留置後1年を超えて容態が安定した心房細動患者に対し、NOAC単独療法は虚血リスクを増大させることなく出血リスクを大幅に低減できることが示されました。これは、安定期の単独療法を推奨する現行ガイドラインを強く支持する結果でした。

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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