- 2026年5月4日
【関節リウマチ×がん】がんの既往・併発がある場合の治療はどうなる?:安全性と効果の“バランス”が重要です
■ このような方へ
- 過去にがんを経験したことがある
- 現在がん治療中で関節痛がある
- リウマチ治療を受けたいが「薬が怖い」と感じている
実は、適切に選べば治療は十分可能です。
■ 結論:治療は「できる」ただし慎重に選ぶ
関節リウマチの治療はがんがあっても基本的に可能です。
ただし通常よりも「炎症を抑える力」と「がんへの影響」、この2つのバランスを考えながら治療を行います。
■ なぜ注意が必要なのか?
関節リウマチの治療薬の多くは免疫の働きを抑える薬です。
一方で免疫はがん細胞を抑える役割も持っています。
つまり
- 免疫を抑えすぎる → がんの再発リスク
- 抑えなさすぎる → リウマチ悪化
この“ちょうどよいライン”を探すことが重要です。
■ 治療の全体像

■ 状況によって治療は変わります
① がん治療中の場合
最も慎重に判断します。
- 抗がん剤・免疫療法との兼ね合い
- 感染リスク
- 全身状態
➡ 基本は主治医(がん)+リウマチ専門医で連携。
② がん治療後(寛解中)の場合
比較的治療しやすい状態です。
ただし
- がんの種類
- 再発リスク
- 経過年数
によって薬の選択が変わります。
■ よく使われる治療の考え方
● 比較的安全に使いやすい薬
- ブシラミン(BUC)
- サラゾスルファピリジン(SASP)
免疫抑制が比較的マイルド。
● 慎重に使う薬
- メトトレキサート(MTX)
- 生物学的製剤
- JAK阻害薬
効果は強いががんの状態を見ながら判断。
■ 生物学的製剤は使えるのか?
結論としてはケースによっては使用可能です。
近年の研究では「適切に選べば大きくリスクを上げない可能性」も示されています。
ただし
- がんの種類(リンパ腫など)
- 再発リスク
- 治療歴
によって大きく変わります。
■ 特に注意が必要ながん
以下はより慎重になります。
- 悪性リンパ腫
- 血液腫瘍
- 最近治療したがん(数年以内)
この場合は薬の選択が大きく変わることがあります。
■ 「治療しない」は正解ではない
ここがとても重要です。リウマチを放置すると
- 関節破壊
- 変形
- 日常生活の低下
につながります。
さらに慢性的な炎症自体が体に悪影響(がんリスクにも影響)。
■ 治療のゴール
がんを考慮したRA治療の目標は「安全に炎症を抑える」こと。
つまり
- 痛みを減らす
- 関節破壊を防ぐ
- がんのリスクを上げない
この3つを同時に目指します。
■ 患者さんによくある不安
Q:薬を使うとがんが再発しませんか?
一概には言えませんがリスクを考えて選択すればコントロール可能なケースが多いです。
Q:痛いけど薬を使わない方がいい?
基本的には放置の方がリスクが高いことが多いです。
Q:どの科に相談すればいい?
ベストは
- リウマチ専門医
- がんの主治医
両方での連携です。
■ まとめ
- がんがあってもリウマチ治療は可能
- 重要なのは「バランス」
- 自己判断で薬をやめないことが大切
■ 当院の方針
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは
- リウマチ専門医が
- がんの既往・併発を考慮しながら
- 一人ひとりに最適な治療戦略を提案
しています。また
👉 「この薬で大丈夫か不安」
👉 「他院で相談しにくい」
という方にも丁寧に説明しながら一緒に治療方針を考えます。
■ こんな方はご相談ください
- がん治療後に関節痛が出てきた
- リウマチと言われたが治療が不安
- どの薬を使ってよいかわからない
柏市・我孫子市周辺で「関節の痛み」「リウマチ」「治療の不安」でお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。
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