- 2026年5月1日
【保存版】全身性エリテマトーデス(SLE)とは?【柏・我孫子のリウマチ専門医解説】2026年度版
■ SLEとはどんな病気?
全身性エリテマトーデス(SLE)は、自分の免疫が自分の体を攻撃してしまう病気(自己免疫疾患)です。
・関節
・皮膚
・腎臓
・肺
・脳
など、全身のさまざまな臓器に症状が出るのが特徴です。
■ よくある症状
SLEは「人によって出方が違う」のが特徴です。
主な症状
- 発熱・だるさ
- 関節の痛み
- 顔の赤い発疹(蝶形紅斑)
- 脱毛
- 口内炎
- むくみ(腎障害)
■ なぜ起こるのか?(患者さん向けにシンプルに)
本来は体を守る免疫が…「敵と味方を間違えてしまう」
↓
自分の体を攻撃する抗体ができる
↓
炎症が起こる。このような仕組みになっています。
■ 診断のポイント(最新基準)
現在はEULAR/ACR分類基準(2019)が使われることが多いです。
特徴は
- 抗核抗体(ANA)が重要
- 症状+血液検査で総合判断
■ 治療の考え方(ここが最も重要)
最新ガイドラインのポイントはシンプルです。
① 目標は「寛解(症状をほぼゼロに)」
Treat to Target(T2T)という考え方。
- 症状をしっかり抑える
- 臓器を守る
② ステロイドは「できるだけ少なく」
最近の大きな変化
プレドニゾロン5mg以下が目標
理由:長期使用で副作用(骨粗鬆症・動脈硬化など)
③ ヒドロキシクロロキン(HCQ)はほぼ全員に
SLE治療の「土台」
- 再燃を防ぐ
- 生存率を改善する
④ 免疫抑制薬を組み合わせる
症状に応じて使用:
- ミコフェノール酸
- アザチオプリン
- タクロリムス など
ステロイドを減らすために重要。
⑤ 生物学的製剤(ここが最新)
近年の進歩
- ベリムマブ(抗BAFF抗体)
- アニフロルマブ(抗IFN受容体抗体)
ステロイドを減らすために積極的に使用される流れです。
⑥ ループス腎炎は特に重要
腎臓は予後を左右する
- 尿検査で早期発見
- 必要なら腎生検
■ 治療のイメージ
臓器により治療法は異なりますが、大まかなイメージは下記の通りです。
軽症 → HCQ中心
中等症 → ステロイド+免疫抑制薬
重症 → 生物学的製剤+強力治療

■ 日常生活で大切なこと
① 再燃を防ぐ
- 紫外線対策
- 無理をしない
② 感染予防
- 手洗い
- ワクチン(種類に注意)
③ 定期通院
症状がなくても重要
■ 今後の治療の未来
最新研究では…
- CAR-T療法(免疫をリセットする治療):千葉大でも治験進行中(ご連絡ください)
- 個別化医療
などが進んでいます。
SLEは「治らない病気」からコントロールできる病気へ進化中。
■ まとめ(重要ポイント)
✔ SLEは全身の病気
✔ 早期診断・早期治療が重要
✔ 目標は「寛解」
✔ ステロイドはできるだけ減らす
✔ 新しい治療で予後は大きく改善
■ 受診の目安
以下がある方はご相談ください
- 原因不明の関節痛
- 長引く発熱
- 顔の発疹
- 尿の異常(むくみ・泡立ち)
■ 当院の特徴
柏五味歯科内科リウマチクリニックでは、SLEを含む膠原病に対して
- 早期診断
- 最新治療の導入
- 合併症まで含めた総合管理
を行っています。柏市・我孫子市周辺で原因不明の症状にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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