• 2026年1月5日

心電図の読み方20 2:1の房室ブロックの解説(「2回に1回QRSが落ちるMobitⅡ型房室ブロック」と考えるのか「2回に1回の割合でpに対して反応遅延しQRS落ちるWenchebach型AVブロック」と考えるのか)

90歳女性。繰り返す失神発作。心電図が施行された。

所見:

P波が2つでるとQRSが1つ出ている。

2:1の房室ブロック。

PMの適応の判断の復習

MobitⅡ型:pに対してQRSが突然抜ける(無症状でもペースメーカー適応)

Wenchebach型:pに対してQRSがだんだんと伸びていき抜ける(有症状であればペースメーカー適応)

→本症例は2:1のAVブロックであり、

「2回に1回QRSが落ちるMobitⅡ型房室ブロック」ともいえるし

「2回に1回の割合でpに対して反応遅延しQRS落ちるWenchebach型AVブロック」とも言える。

(2:1の場合はどちらも言える、ということになる)

これで「無症状」ならば悩ましい症例となるが、本症例は「有症状」なので、どちらと考えてもペースメーカー適応の心原性失神として循環器内科コンサルト可能症例と言える。

(2:1AVブロックで無症状であっても、MobitⅡ型AVブロックが否定できないので現実的には循環器にコンサルトすることとなる)。

「原因不明の失神歴があるけど、今回は失神で来ていないECGとった患者が2:1のAVブロックでした」みたいな症例を見落とさないことが大事。しっかりpとQRSの関係を追えるようになっておくことが大事。

柏五味歯科内科リウマチクリニック

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