- 2026年1月12日
細菌性眼内炎:2型糖尿病・末期腎不全による二次性です。
T2DMと末期CKDを患う44歳男性。
2週間前から左眼の痛みと目のかすみ、発熱、背部痛が出現し悪化傾向になり救急外来受診した。
眼科検査では左眼の結膜充血と角膜混濁が顕著だった。

視力は右で0.3、左は光感知レベルだった。
細隙灯検査が施行され、左眼にかすんだ浮腫状の角膜と小さな眼下膿瘍が確認された。
硝子体液と血液培養からはMSSAが増殖した。
「細菌性内因性眼内炎」と診断された。
眼内炎は失明の可能性がある硝子体液および房水の感染症。
感染が血行性の広がりによって引き起こされる内因性と外傷性で起こる外因性とがある。
全身性抗菌薬だけでは内因性眼内炎を適切に治療することはできないため、硝子体内抗菌薬療法も併用された。
硝子体内抗菌薬療法の併用にも関わらず重度の視力喪失や感染の進行が止まらない場合、硝子体切除術が必要になる。
本症例では画像検査により傍脊柱筋膿瘍と僧帽弁心内膜炎が確認された。
硝子体内抗菌薬と8週間のCEZ投与が行われ、硝子体切除術も検討されたが視力回復の見込みが乏しいと判断され行われなかった。
最終的に8週間の抗菌薬+硝子体内抗菌薬投与により感染は落ち着いたが視力改善は得られなかった。
N Engl J Med 2023; 389:1510
DOI: 10.1056/NEJMicm2303731
柏五味歯科内科リウマチクリニック
ホームページ